怪我と向き合うラグビー部の学生さん

今日は、整形外科で勤務していた際に、出会った学生さんについてお話したいと思います。

膝の怪我で、手術のため入院してきた高校生の男の子。

手術にむけて、前日の夜から絶食。

手術当日の朝は、点滴をして(点滴がない場合もあります)、術衣に着替えて手術室へ。

当日、私は担当ではなかったのですが、「筋肉がありすぎて、点滴が入りません」と

後輩から託され、点滴をしにいくことになり、初めてお話をしました。

病室に入った瞬間から、伝わってくる緊張と不安。

一生懸命、彼の気をそらしながら、点滴の針を入れたのを覚えています。(笑)

部活でラグビーをしてることを、お話してくれました。

無事、点滴も入り、手術も問題なく終了。

麻酔が切れるまで、食事や水分も禁止。安静が必要のためベッド上から動くこともできません。

トイレに行くことができないため、おしっこの管を入れて帰ってくることがほとんどですが、やはり違和感があります。

この日は、ご本人と相談し、手術終了した時点で抜去して病室に戻ることになりました。

手術後は、痛みとの戦いです。どうしても、手術をする際は

目的の部分に到達するために、筋肉を触る必要があり、手術で触った部分は痛みが伴います。

痛み止めも使用しますが、効果は人それぞれ。完全に痛みがなくなるとは言い切れません。

痛み止めの種類も、主治医の指示なので座薬なのか、点滴なのか、筋肉注射か種類は様々です。

痛み止め使用後も、痛みが取れず再度、使いたくなっても一定の時間は、あける必要があり

1日〇回まで。間隔は6時間以上あけるなどの指示もあります。

痛いのに、どうにもできないって、すごい苦痛ですよね。

次に使える時間がくるまで、冷やしたり、体勢を変えたりしながら過ごします。

手術を受けるということは、長時間、筋肉を使わないということ。

1日寝ていた筋肉を取り戻すのに、約1週間かかるとも言われています。

そのため、手術の翌日からはすぐにリハビリ開始です。

彼は、本当に、一生懸命リハビリに取り組まれていました。

お友達が、面会に来ているときは楽しそうですが、いなくなると少し元気がない日もありました。

きっと、心強いサポートになっているのは事実。でも

もとに戻るまでは、相当な努力も必要だし、次、友達と同じメニューができるようになるためには

どのくらい時間が必要になるのか。

ほど遠く感じることもあったと思います。怪我さえしなければ…と悔しい気持ちをしたことも

あるかもしれません。怪我をしたことで、得たこともあると思いますが

できれば、怪我せず過ごせるほうがいいですよね。

この時、アスリートアロマを知っていれば…

他に違ったサポートができたかもしれないなと思うことがあります。

怪我をしない身体作り。コンディショニングがいかに大切か。

怪我をして、苦しい思いをしている方にも、香りでサポートできることがあるかもしれません。

退院後は、基本的には外来通院となるため関わりはなくなってしまいますが…

無事にラグビーを楽しくできるようになっていたら嬉しいなと思います。

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